ライブお休みについて

12月8日(火)は雲に名前の企画『この夜に名前』第11回ですが、このライブをもちまして来年はしばらくライブをお休みしようと思っています。

月一回代々木バーバラやらせてもらってきた企画は、金子TKOのソロ企画として続けていく予定です。

何かライブができない都合や事情ができたわけではなく、至って元気でもあるのですが、近頃はコロナが流行っている状況も含めて、今後の活動についていろいろと見直しながら考えてきました。

自分がソロでライブをしていた時代から約7年くらい?、ほぼノンストップでライブを続けてきて、ある意味「鳴かず飛ばず」でもあるのですが、まあそれはあまり重要ではなく・・・。

「ノニウス」というバンドに加入して、その後「雲に名前」として再始動してから、ずっと“もっと上手くなりたい”という気持ちを一番強く持ってきました。

私は自分の歌が好きで、音楽の鳴り始める瞬間がとても好きです。一瞬で空気が変わる、固まっていた空気が柔らかく動き出すような力が音楽にはあると思います(物理的にも)。

「上手に歌えること」「上手に演奏できること」は自由になることだと思います。私は喋り言葉を使うことにすごく不自由を感じることが多いのですが(簡単に言うと喋るのが下手)、それでもやっぱり歌うことを上手になりたいと思うことの方が多いです。

ライブをお休みしようと思ったのは、最近のライブで「十分上手に歌えているなあ」と思うことがあったからです。
ずっと続けてきたライブで、自分の歌を歌って、(最近はバーバラでしかライブしていないっていうのもあると思うのですが)割といつでも満足のいくくらい歌える…という状態になって、これはこのままでは“もっと上手になる”のが難しいんではないか…?と思うようになりました。

なので、これまでやってきたライブとは別の形、別のアプローチで歌を修行しなければならない…と考えています。

歌を歌うことは自分にとって特別なことで、「ライブ」だけでなく「歌を(単体でも)」上手くなりたいという気持ちを強く持っています。雲に名前ではTKOの歌を指導したりもしてきましたが、人を教えてる場合じゃなく自分ももっと上手くなりたいのに、自分の知りうる天井に頭がついてしまっていてその方法がわからないとも感じていました。

先月初めてボーカルのコンテストに応募して、そこで知らない人の作詞作曲した歌を、知らない人の作ったオケ(カラオケ)に合わせて歌ったのですが、これがとてもとても難しかったです。自分はそれなりに歌が上手い…と過信していましたが、歌ったことのないタイプの歌をレコーディングしてみて、自分にはまだまだできないことがたくさんあるんだと気付かされました。(言葉数の多い歌だったので特にリズムの面でとても苦戦した…自分の曲はゆっくりの歌が多いので)

でもその「できないことをできるようにする」ということがとても楽しくて、コンテストの歌を練習しているとき、自分史上いちばん歌が楽しいんじゃないか?と思いました。苦労したけれど、とても勉強になった機会でした。(結局一次審査で落ちました)

コンテストの歌に取り組んでいたのが10月半ば〜11月頭ごろで、「十分上手に歌えているな」と思ったのが前回の11月10日のライブでした。歌でできないことがまだあると分かっているのに、今まで通りのライブではこれ以上成長できないんじゃないか…と感じた11月でした。

長々と書いてしまいましたが、そういう訳でライブとは別の形で歌の特訓をするために、ライブをしばらくお休みしようと思います。
いつまでというのは今のところ決めていないので、わからないのですが…少し間が開くと思うので、12月8日(火)の『この夜に名前』、YouTube生配信でもぜひ観ていただけたらと思います。(代々木バーバラYouTubeチャンネルにて!)

これまでいろいろなライブを経験してきて、始めた当初とは比べ物にならないくらい、歌もギターもライブそのものも成長してきました。もっともっと上手になってまたライブに戻って来れたらいいなと思っています。

「雲に名前」としての音源制作(レコーディング)などはちょこちょこやっていくつもりで、ユニットの活動自体はストップしない予定です。
2年近く書いていなかったこちらの個人ブログも復活させたので、近況なども投稿していけたらと思います…。

ひとまず12月8日(火)の当面最後のライブ、力を出し切りますのでよろしくお願いします!

活動報告

「雲に名前」としての活動が本格化して1か月くらいが経ちました。書いてそれしか経ってないのか?と驚きましたが…。

 

ありがたいことにライブにもいろいろ誘ってもらって、自主企画の『音心あれば歌心』も今のところ毎月やらせてもらうことができて、なんだかんだ月3本くらいずつライブをやっていくことになりそうです。

 

当初はライブの本数をもっと減らして、音源を作ることに重点を置いていこうかとも話していたのですが、誘ってもらったライブを断る理由はあまりないし、場数は踏んでなんぼということで、なんだかんだバンド時代と同じようなペースでライブをしつつあります。ありがたい限りです。(音源も地道に作っています)

 

私としては、ノニウス時代は音楽的にも人間的(?)にも「担がれたみこしに乗っている」というような気持ちだったなと今思えば思うのですが、二人体制になってやっと自分でみこしを担ぐ覚悟ができてきたような、担がざるを得なくなったような気がしています。

 

自分の歌とギターが、演奏の2分の1を担うということで、ますます歌とギターに向き合わざるを得ず、試行錯誤の日々です。特に、今まであまりやったことのなかった「リードギター」(主にメロディーのあるフレーズを弾くパート)をやることになって、これはもうボロクソになりながらも、今になって初心者みたいな気持ちで新しいことにチャレンジできるというのはとてもラッキーで、うれしいことだと思っています。

 

今更ながらギターを弾くというのは自分の人生で全く予定していなかったことで、今でも不思議な感じなのですが(私は全然ギターを弾きそうな顔をしていないと思う)、今思えばギターは自分にとって、(わりかし小さいころから慣れ親しんでいた)歌の延長線上にあるものなんじゃないかという気がします。歌の世界を広げたり、歌と呼応して立体的な景色を作るようなものなんじゃないかと思っていて、まさしく「音心あれば歌心」という感じです。

 

今後人数(メンバー)を増やしたり、バンド形態でやったりしないのかと質問をいただくこともあるのですが、ひとまずは歌2ギター2というスタイルでもう少し極めていけたらと思っています。やるべきことはまだたくさんあって、とても楽しい日々です。

 

今のところ4月までライブが決まっていまして、まだ告知はしていないのですがとても素敵そうなお祭りにも出させていただくことになりました。お祭りに出ることやお祭りで聴いてもらえる音楽をやることはひとつの目標でもあるのでうれしい限りです。またお知らせしますのでぜひ続報をお待ちいただけたらと思います。

 

まだ活動が始まったばかりにも関わらず、いろいろな場所でライブさせてもらえてうれしい限りです。だんだん暖かくなってきましたが、春や夏がとても楽しみです。

ノニウス脱退について

先日ノニウスのHPなどでお知らせした通り、今決まっているライブ(1/19越谷モジョモジャまで)をもってノニウスを脱退することになりました。

10/25のレコ発にもたくさんのお客さんが来てくれカッコいい出演者さんが出てくれ、すごくよいイベントになったなーと思っていて、バンドがすごく順調に動いている(と思っていた)このタイミングで活動を終わらせることになるとは自分でも全然予想していませんでした。

バンドがこのような状況になったのは、そのレコ発以降、メンバーで話をする中で色々な考え方の違いが無視できなくなって、それを話し合いを重ねても解決することができなかったからでした。

私と金子が脱退という形になったのは、話し合いの過程で「一緒に活動を続けるのは難しい」と感じたのが私と金子であり、ベースのカーチンとドラムの中沢さんはノニウスを続ける意向だったからです。

ノニウスはとてもよいバンドだと思っているし、この4人での活動を終わらせてしまうのはとてももったいなく、悔しい気持ちもあります。

けれど脱退することに決めたのは、今の状態で活動を続けていけば、私がライブをする上で一番大事にしている「客席や自分自身や音楽に誠実に向き合う」ということができなくなってしまうと思ったからです。

そうしたら、きっと私の歌や演奏はむなしいものになってしまうし、バンドの演奏も悪くなっていってしまうと思いました。

ノニウスを見知ってくれている人たちがこのお知らせをどのように感じているのか、まだあまり人に会っていないのでわからないのですが、お知らせ前に話した何人かには「もったいない」「まだこんなもんで終わってほしくない」と言ってもらえてとてもありがたく、嬉しく、申し訳ないというか心苦しい気持ちでした。

脱退のお知らせ後初のライブだったおとといの「We are "NEW POP STANDARD"」という企画では、とても悲しい気持ちのライブをしてしまいました。

とても楽しく、自由な気持ちで今までライブをしていたように思いますが、脱退を決めてからは悲しいような気持ちが自分の中に滞在していて、自分にはこんな人間らしい感情がまだあったのかと思いました。

脱退後の活動については、また準備が整い次第お知らせしようと思っていますが、また1からがんばっていこうと思っています。このバンドをやめたら私は一生人気が出ないんじゃないか…という不安な気持ちも今はありますが、それはまた音楽を作っていけば払拭していけるんじゃないかと思っています。

ひとまず、ノニウスで残り5本のライブが決まっています。今まで(脱退が決まる前)と同じような幸せなライブはできないかもしれませんが、今の自分達でできる最後のライブを一生懸命やっていきたいと思います。

11/20(火)新宿WildSideTOKYO
12/6(木)高円寺ShowBoat
12/9(日)二子玉川JEMINI
12/23(日)小田急相模原エルトピート
1/19(土)越谷MOJO:MOJA

来月はソロのライブもやります。↓
12/12(水)代々木バーバラ
金子との共同企画『音心あれば歌心』vol.1
12/14(金)高円寺喜楽
(斉藤めいさんに呼んでもらいました)


まだまだ修行の身ですが、よい音楽を、よい歌を歌っていけたらと思います。

オールドファッション(歌詞)

夢のような未来は今ここ
空に飛ばした願いなら
大気圏で燃え尽きたって
この間のニュースで
言っていたでしょ

あの日君がくれた手紙は
予期せぬ風に拐われて
行方知れずのままさ
僕らの間に流れた月日を
誰も知る由もない

桜の咲く頃 四月の雨音
肌に突き刺さるのは君の声

夢のような未来の代わりに
鞄に詰めたもの君にも見せたい
宛先不明のまま郵便ポストに
投げ続けようマイソング

カラスの鳴く頃 八月のカレンダー
沈む太陽に君の影

息の白む頃 二月の風の中
遠ざかる日々は胸に抱え

夢のような未来は今ここ

オールドファッション

2年と10ヶ月ぶりに新しい曲を作れました。

この2年10ヶ月はというと、ソロ活動を終焉させ、ノニウスに加入し、今までとはまったく違った音楽との向き合い方を知り、どんどん自由な心で演奏できるようになっていった年月でした。

もはやソロの私を知る人より、ノニウスとしての私を知る人のほうが多いと思うし、それは私にとってとても嬉しいことです。

ノニウスに入って、私はおそらく終わりのない音楽の道に入ってくることができた。ソロのころ唯一の原動力だった個人的な負の情念は、今ではオマケのようなもので(なくなったわけではない)、今の原動力は「もっとよくなりたい」ということに限ります。こんなに自由な心でライブができるとは知らなかった。

そういう音楽との向かい合い方がやっと板に付いてきたのか、ボツばっかり(自分審査で)だった曲づくりも、やっとGOサインを出せるものを作れるところまで来た。

その新しい曲の歌詞を書くつもりでブログを開きましたが、こう長く前置きをするとなんか恥ずかしいので、やっぱり書くのはやめます…
まだ告知されてませんが、9/3(月)に代々木でこれまた2年ぶりに弾き語りをやるので、そこで新しい曲もやります。

↑「オールドファッション」というのが新しい曲のタイトル。1月から書いていたので、見飽きるほどこのタイトルと対峙していた訳ですが、やっと曲が書けて安心した。一時はTKO(ノニウスもうひとりのGt.Vo.)の曲だけあればいいんじゃないかと思っていたけど、まだいけそうです。

今から見た過去と、未来から見た今のことを考えて書いた曲。(全然分からないかも)
うまくいけばノニウスでもできるはず。

まだまだ私は曲を書けるんだぜ!